暗闇に灯す希望の光

見えない避難の壁:視覚障がい者が直面する現実

大規模災害が起きたとき、視覚障がいのある方々にとって避難への道は平坦ではありません。情報を瞬時に得たり、混乱した空間の中で安全なルートを把握することは容易ではなく、自らの命を守る行動をとること自体が困難です。その現実は、多くの人にとってまだ「見えない危機」として存在しています。

実際、福岡市には約3,500人の視覚障がい者が暮らしていますが、福岡県の事業で視覚障がいのある162人にヒアリングを行ったところ、いざという時に必要な避難支援が十分に届いていない実態が浮かび上がりました。災害時にサポートを得られるか分からず、不安を抱えたまま日々を過ごす方も少なくありません。

さらに、多くの地域で開かれる防災会議や配布される避難ハンドブックでは、残念ながら「障がい者の避難」についてほとんど議論されていません。障がいの有無や種類に応じたガイドラインも整備されておらず、災害時に誰もが安全に避難できる体制はまだ道半ばと言えます。この“見えない壁”を打ち破り、誰も取り残さない防災体制を築くことが急務です。

諦めない避難へ:防災×共助×エンタメの新しい挑戦

NPO法人ハッピーライドは、この課題に真正面から挑みます。災害時に避難することをあきらめている障がい者に「希望」を届けるために、防災と共助(互いに助け合うこと)、そしてエンターテインメントを融合させた新しい体験型イベントを企画しました。堅苦しい訓練や講義だけではなく、楽しみながら学び、地域で共に生きる力を感じられる場を創り出す挑戦です。

このイベントでは、災害の種類ごと、個々人の状況ごとに必要な情報を、当事者である障がいのある方々に直接届ける工夫を凝らしています。専門家を招いたフォーラムや講演会、実践的なワークショップや体験会、さらにはSNSでの情報発信を通じて、「あなたにはこの備えが必要です」という具体的な知識と手段をわかりやすく提供します。

 

「“共感型ムーブメント”が社会を変える」

楽しみながら防災と共生を体感できるエンタメ企画も盛りだくさんです。視覚障がい者の気持ちを疑似体験するアイマスクツアーや、真っ暗闇の中で脱出を目指す暗闇脱出ゲーム、光のない世界で音や触覚だけを頼りに遊ぶ真っ暗フェスなど、ユニークなプログラムを展開します。笑顔になれる体験を通して、知らず知らずのうちに「自分だったらどう感じるだろう?」「こんなサポートがあれば安心できるかも」といった気づきを得られる仕掛けです。楽しさの中に防災と共助のエッセンスを散りばめ、参加者全員が学びと希望を持ち帰れる場を目指しています。

🧩 ハッピーライドの特性

  • 「できる人が、できない人を助ける」という構図ではなく、**“共に楽しみながらつながる”**というアプローチが中心

  • 視覚障がい者を起点に据える視点の鋭さ(「最も支援が届きにくい人」に焦点を当てる)

  • 「諦めていた避難を“希望”に変える」ことをミッションに据える強い当事者視点と現場主義

  • 単なる防災活動ではなく、地域共生・社会構造の変革までを射程に入れた設計


🔧 ハッピーライドの専門性

  • 障がい当事者との接点、ヒアリング、避難訓練など、リアルな現場経験に基づく知識と実践

  • 災害対策・共生社会・福祉領域を横断したトリプル専門性(福祉×防災×体験デザイン)

  • 福祉を“暗く・重いもの”ではなく、**体験・エンタメ・参加型の形で「届ける力」**がある

  • 障がい福祉の制度に詳しいだけでなく、制度では拾いきれない「宙に浮いた困りごと」に対応している


🕸 ハッピーライドの独自のネットワーク

  • 視覚障がい者団体、NOLIMITなど横断的かつ顔の見える関係性

  • 福岡・東京・関西など、地域をまたいだ研修・体験・イベント連携実績

  • SNSやイベントを通じて、企業/自治体/個人支援者まで含めた「関係人口」を拡大中

  • 「参加した人が、次の支援者になっていく」“循環型”の支援ネットワークを生み出している

 「福祉×防災×エンタメの挑戦」

絶賛配布中です(数に限りがあります)
応援よろしくお願いします

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