こんにちは、とよみです。
今日は、日本らしい美しい季節感あふれる言葉の話しです。
春は、気温の変化が大きい季節ですよね。暖かい日が何日か続いた後、ふいに寒さがぶり返すことがよくあります。そんな季節外れの困った寒さには、時期ごとに植物になぞらえた名前がついているって、ご存知でしたか??
桜の花がさくころの急な寒さは、「花冷え」といい、年や地域によってちがいますが、だいたい3月後半から4月前半に使われる言葉です。冷たい雨も、しんしんと冷えこむ夜も、桜の時期の寒さは花冷えだそうです。
桜が終わると、新緑の季節です。木々の若葉がもえ、景色があざやかな緑色に変わる4月後半から5月ごろは、西日本や東日本では半そでの服で過ごせるくらい気温が上がる日も増えてきます。それでも寒さはときどきぶり返しますが、もう桜がないので「花冷え」とはいわず、このころの急な寒さは、「若葉寒」というそうです。
おしまいに、北海道には「リラ冷え」という言葉があるそうです。リラとは、ライラックのことで、香りの良いむらさきや白色の小さな花を一つの木にたくさんさかせます。春の訪れがおそい北海道では、リラの花がさく5月後半ごろに思いがけず寒さが現れるのだそうです。
花冷え、若葉寒、リラ冷え、どれも美しい言葉ですよね。暖かさになれた後の急な寒さは体にこたえるものです。体調をくずさないように、天気予報をしっかり確認して、服装で上手に調節してくださいね〜