上の診断図は視覚障がいのある方を対象とした「災害時の備えや自立した生活」に関する自己診断チェックリスト(全15項目)です
チェック(「はい」)が少ないと「移動の困難」「情報の遮断」「孤立」「環境の不備」
といったリスクが高い状態を意味します。
各カテゴリー(A〜E)でチェックが少ない場合に、具体的にどのような行動をとるべきか公的なガイドラインや専門機関の知見に基づいたアクションプランをまとめました。
改善策
A:移動 (Mobility)
移動に不安がある場合は、避難経路の確保と体力の把握が優先です。
▸同行援護・移動支援の利用: 自治体の福祉窓口で、外出や歩行訓練のサポートを
申請してください。
▸歩行訓練士への相談: 盲学校や視覚障がい者福祉センターで
白杖の使い方や安全な歩行ルートの指導を受けることができます。
▸避難ルートのシミュレーション: 実際に避難所まで歩いてみて、段差や危険箇所を
確認しましょう。
B:デジタル (Digital)
情報の格安(デジタル・デバイド)は命に直結します。
▸スマホのアクセシビリティ設定: iPhoneの「VoiceOver」やAndroidの「TalkBack」
の設定をオンにし、基本的な操作(電話、防災アプリの起動)を練習します。
▸視覚支援アプリの導入: 画像にある「Be My Eyes」や「Envision AI」などを
インストールし、ボランティアやAIに周囲の状況を説明してもらう環境を整えましょう。
C:自宅 (Home Safety)
自宅を「最も安全な場所」にする必要があります。
▸家具の固定: 転倒防止器具を取り付け、避難経路(ドアまでの道)に物を置かない
「整理整頓」を徹底します。
▸ブレーカーの確認: 停電時に自動で遮断する「感震ブレーカー」の設置や、
場所の再確認を行ってください。
▸備蓄の整備: 簡易トイレの設置を一度練習しておきましょう。
D:繋がり (Community)
一人で抱え込まず、周囲に自分を「知ってもらう」ことが重要です。
▸避難行動要支援者名簿への登録: お住まいの市区町村の福祉課で登録できます。
これにより、災害時に優先的な支援対象となります。
▸近隣への挨拶: 災害時に「助けて」と言える関係を最低3人(両隣と向かいなど)
作っておくことが推奨されます。
E:交渉術 (Negotiation/Self-Advocacy)
自分の状態を正確に伝える技術です。
▸ヘルプカードの作成: 言葉で説明しづらい場合に備え、障がいの内容や緊急連絡先を
書いたカードを常に携帯しましょう。
▸「15秒説明」の練習: 「私は目が不自由です。〇〇まで手を引いてください」
といった、端的で具体的な依頼内容をパターン化しておきます。
根拠となる主なソース(信頼性の高い情報源)
情報の正確性を担保するため、以下の公的資料および専門組織のガイドラインを参考にしています。
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厚生労働省:[災害時の障がい者支援ガイドライン]
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避難行動要支援者への支援体制や、個別の避難計画作成の重要性が説かれています。
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日本盲人会連合(現:日本視覚障害者団体連合):[視覚障害者のための防災・減災マニュアル]
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視覚障がい者特有の備え(歩行訓練、音声情報の確保、近隣との関係作り)が具体的に示されています。
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内閣府(防災担当):[避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組指針]
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名簿登録や、地域コミュニティとの連携による「共助」の重要性の根拠となっています。
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東京都福祉保健局:[ヘルプマーク・ヘルプカードの活用]
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自己申告が困難な際の意思表示ツールとしての有効性が推奨されています。
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