【結論】避難する事はあきらめなくていい
11月8日に中間市と福岡市で行われた井上直也さんによる講演、セミナーや実際に起こり得る避難所疑似体験から
見えてきたものを共有します。
2024年の視覚障がい者を中心とした要支援者へのアンケート結果では実に9割の人が「避難しない」
と答えました。
ですが・・・今回のアンケートでこんな事がわかりました。
結論からいうと・・避難をあきらめている人が実に9割以上いるけど知らない情報だらけだった!!という事
つまり・・しっかり新しい情報を届けて支援する側のリテラシーを向上させると問題解決はできるし 避難所にモンスターも現れにくくなる
3. 事前防災の「伸びしろ」:何が新しく刺さったか
ほぼ全員が「初めて知った情報があった」
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会場A:
設問4「今日初めて知った情報がありますか?」
→ 「ある 33・ない 3・無回答 1」=ほとんどが「ある」。別府アンケート集計
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会場B:
同じ設問で「ある 12・ない 0」。中間アンケート集計
なぜ「知識ギャップが大きい」と言える?
→ 両会場とも、「初めて知った情報があった」が圧倒的多数だからです。
「すでに知っていたことばかりだった」と答えている人はほとんどいません。
具体的に何が“新情報”として刺さったか(抜粋)
会場Aでは、例えばこんな記述が並んでいます
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水が1人1日3リットル必要だということ
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サランラップで止血ができる(2名)
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キッチンペーパーでマスクができる(2名)
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エマージェンシーシート・体を温めるブランケットが必要(複数名)
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3日後にストレスがたまり異常行動をとる(モンスターになる)(3名)
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視覚障がい者が災害時に必要な情報や自分が準備しておくべき持ち物
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3日間、こどもや要支援者がいることを想定すると、もっと多くの準備が必要だと知った
会場Bでは
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簡易トイレの使い方・実際に座れたこと(複数名)
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ペットボトルの底の部分を触って中身を区別できること(3名)
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猫のペットシートがトイレで使えること
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災害時にLINEがメールよりつながりやすいこと
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非常食にスプーンなどが入っていること
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トイレの中にビニール等の入れ方
なぜこれを「事前防災の伸びしろ」と見なせる?
→ これらはすべて「今日初めて知った情報」として挙げられているからです。
つまり、今までは知らなかった=準備や行動に落ちていなかった可能性が高い要素とみなせます
(“準備していなかった”とまでは断言できませんが)。
まとめ
このアンケートから事実として言える範囲は、次のようなものです。
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事前の備え(自助)は、会場によっては「ほとんど誰も準備していない」と言えるレベルまで低い。
(会場Bで「はい」は12人中1人のみ -
イベントは非常に高い満足度と再参加意欲を生み、特に全盲の防災士の話は「分かりやすい」と評価されている。
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ほぼ全員が“初めて知った情報があった”と回答し、内容は「障がい者の困りごと」「水・トイレ」「ストレスと行動変容」など具体的である。
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「相談できる人・場所がある」人は多数派だが、「ない/分からない」人も一定数いる。
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「できない事を遠慮なく発言しようと思った」「横のつながりの大切さ」といった記述は、御近助ネットワークづくりの入口となる“心の変化”が一部で起きていることを示している。

地域レジリエンスの向上を伝え
事前防災の大切さを知り
御近助ネットワークの準備をしてゆく
これを徹底してやっていこうと考えてます。
