消費税増税はいろんな所でニュースになっていたり、生活に直結しているんで身近に感じることができると思いますが、同じく10月1日より「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称:食品ロス削減推進法)という法律も試行されているんです。そして今月は「食品ロス削減月間」なのです。
ただ聞いたことがない、知らなかった!という声が多いのも事実です。
食品ロスと言うのは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。我が国の食品廃棄物等は年間2,759万トン、そのうち食品ロスは643万トンにもなっているんだよね。さらに食品ロスの内訳は事業(お店とか)が約352万トンで家庭からが約291万トンにのぼるんだ。じつに半分は家庭から出るごみになっているんだよね。
事業系の廃棄問題というとね。例えば食品業界にある商慣習に3分の1ルールというのがあるんだよね。賞味期間全体を3分の1ずつ均等に分けてね。最初の3分の1までにメーカーは小売に納品しなきゃいけない期限、次の3分の1までに小売は売り切らないといけない期限というのがあったんだ。慣習なんで法律でもなく独自ルールって形で食品業界にはあったんだけど、それだと賞味期限前でもお店に並ばない商品とかが出てきて廃棄されたりしていたんだよね。まだ食べられるのに棄てられる商品があるんだ。
また昨日納品した商品より賞味期限が短かったらダメだというルールもあるんだ。例えば昨日納品した商品の賞味期限が2020年10月18日だったとしてね。今日の納品が2020年10月15日だったらダメで納品しちゃいけないって独自ルールもあったりするんだ。最近は賞味期限が2020年10月ってなっているのもあるんだけど、こういった(今までは)ロスになって廃棄されてた商品も有効に活用できるようにするためにできた法律が食品ロス削減推進法なんだ。
もちろん上に挙げた例だけでなく、多くの事柄にこの法律が関わってくるんだけどね。そういう法律が10月からできたっていうのを知っていてもらいたいんだ。またハッピーライドとしても親子で一緒になって考える食育・フードロスについて取り組んでいるんで、近くで開催される時にはぜひ足を運んで欲しいなと思っています。また今は福岡市を中心に活動していますが、もっともっと多くの人に伝えていきたいことがあるんでね。すぐには難しいけれど、みんなの町でもハッピーライドがやってこれるように頑張っていきたいと思っています。
また食品ロスの半分は家庭から出ているって数字はね。ひとりひとりが気付いて、行動すれば削減できると思うんですよね。おばあちゃんの智恵袋的なお話とか、主婦の節約料理とかね。ほんと身近なところからでいいんで意識を変えることが大事だと思うので。少しづつでも行動を変えて、食品ロスを減らしていきましょう!